今朝(2020年4月14日付)の日経新聞で、『投信の資金流入1年5か月ぶり規模 1~3月、個人が購入』という記事がありました。
個人投資家が、今般の新型コロナウイルスの影響を受けた世界的な株価下落局面で、公募投信を積極的に購入しているというニュースです。
投資信託協会が13日に発表した3月の投信概況によると、ETF (上場投資信託)を除く公募投信の資金流入額は、8,206億円と18年8月~10月の9,142億円以来の規模となったという事です。
特に、世界の株式で運用する株式型の投信を積極的に購入しているという事で、個人投資家が長期目線での株価回復を見込んでいる様子がうかがえます。
こうした状況から、個人投資家が足許の株価下落を「一時的なもの」であると捉えていることが見て取れるわけですが、個人投資家というのは、もともと相場下落局面での割安感で買いに行く傾向が強いという特徴を持っています。
詳しくは、資産運用・株式投資の”初心者”が陥りやすいワナ|失敗例から学ぶ運用術でお話していますが、今回の積極的な買い姿勢からもそうした特徴が表れていると言うことができそうです。
その他にも、「確定拠出年金(DC)」を中心とした”積み立て型”の運用商品においても投信に大幅な資金流入が続いているということで、こうした動向からも足許の相場局面を”チャンス”と捉えている向きが多いということが言えそうです。
ただしその一方で、昨年来一般投資家層に人気が出て来ていた一部の投資信託商品が急激な価格下落に見舞われるなど、”初めて”もしくは”まだ始めたて”といった投資初心者には、心臓に悪い相場が続いていることも確かです。
慌てふためいてしまってはいけません。
投資初心者の方は特に落ち着いて、今どう動くことが自分にとって正しい選択となりそうか、当サイト【マネージャー】の記事も参考にしていただきつつ、様々な情報に触れながら勉強を続け、非常事態や相場混乱期の対応を学べる良い機会と前向きに捉えることで、この難局を乗り切っていただきたいと思います。