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『日経平均株価』とは|初心者が知っておくべき「仕組み」や「活用術」

『日経平均株価』とは|初心者が知っておくべき「仕組み」や「活用術」

『日経平均株価』とは一体何のか?

それは、一言で言えば、

”日本の株式市場の動きをわかりやすく表したもの”

ということになります。

別の言い方をすれば、”その瞬間瞬間の「投資家心理」を表したもの”という表現をすることも可能でしょう。(詳細は後述)

『日経平均株価』(以後、”日経平均”)の動きを見ることで、その日の株式市場がどういった方向へ動こうとしているのか、今投資家たちがどのように相場を捉えているのかというような、いわば相場全体の”方向性”ともいえる部分を感じ取ることができるのです。

ただ、そんな日経平均に対して、運用・投資初心者の中には、「それって、何の意味があるの?」「そこから何が解るの?」という風に、「いまいちピンと来ない。」という感覚が拭い去れないという人もいるのではないかと思います。

そこで今回は、この『日経平均株価』というものの成り立ちやその仕組み、そして実際の投資場面における活用方法等についてお話していきたいと思います。

これを読めば、日頃ニュースなどで目にする「日経平均株価」というものを、どのように見れば良いのかということが理解できるようになるだけでなく、資産運用や証券投資を行う上でどのように活用していけば良いのかといった部分までイメージを膨らませる事ができるようになりますので、是非最後までご覧いただけたらと思います。

それでは早速見ていくことにしましょう。

日経平均株価とは何か|その仕組み

『日経平均株価』とは|初心者が知っておくべき「仕組み」や「活用術」

まずは「『日経平均株価』とは何ぞや?」という、その正体について解説します。

もしもあなたが、誰かに「日経平均って何?」と聞かれた時、このように答えることができれば100点です。

「日本の主要上場企業225社の株価をもとに日経新聞(日本経済新聞社)が算出している指数で、日本の株式市場全体の動きを捉えるために参考にされるもの」

いかがでしょうか。

少し難しく感じてしまう部分もあるかもしれませんが、ポイントとしてはこうです。

  • 日本の株式市場、東証一部に上場する銘柄のうち日本経済新聞社が選定した225社の株価から計算される
  • 日本の株式市場がどう動いているのか、投資家が日本の株式市場をどう捉えているのかを判断するのに用いる

これらのことが掴めていれば、あとはそれを言葉にしたのが先ほどご紹介した解答例ということになるわけですね。

「日経225」や「(日本の) ダウ」、などと呼ばれることもありますが、全て1つの同じもの「日経平均株価」を指しています。

証券投資や資産運用初心者であれば、日々のニュースなどで耳にすることも多いこの日経平均に触れた時、「ああ、今日はそういう相場展開か。」と、なんとなくその日の相場展開がイメージ出来る状態を目指しましょう。

今後様々な投資指標を見る”眼”が鍛えられ、それらを見極める力がついてくれば、その前後に起きるもしくは予想されている出来事を含めて複合的に判断ができるようにもなってくるのですが、最初のうちはそこまで深く考える必要はありません。

株式市場の一つの”大きな流れ”として、日経平均が上がっているのか下がっているのか、動きの大きさが大幅なものなのか小動きなのかといったことを捉え、その日の全体感を掴めるようにしておくというのが初めの”第一歩”ということになります。

「成り立ち」とその歴史

『日経平均株価』とは|初心者が知っておくべき「仕組み」や「活用術」

そんな日経平均ですが、どのような歴史を辿って今の形となったのかという事についても、簡単に整理しておくことにしましょう。

これは元々は1950年に東京証券取引所が計算を始めたことに端を発するものになります。

その後1970年に、日本経済新聞社にその算出・公表の役割が引き継がれ、1975年には”ダウ・ジョーンズ社”と提携したこともあり「日経ダウ平均株価」と呼ばれるようになります。

1985年には現在の名称である「日経平均株価」と名称が変更され、2005年にはその算出方法も”ダウ式”から”分子修正型”と呼ばれる”単純平均方式”へと大きく変わります。株式の分割や併合等が起こった際の株価指数への影響をどのように調整するかという点が変更されたわけです。

基本的には日経新聞社が選定した225銘柄の単純平均として算出されるという性質から、”値がさ株”と言われる大型の銘柄の影響を受けやすく、一部の投資家からは”偏りがある”ものだと捉えられており、特に外国人投資家を中心に「東証株価指数(TOPIX)」の方を重視するという向きがあるのも事実です。

ただ、こうした歴史や背景があるものの、この「日経平均」という指標が、投資初心者からプロの市場参加者にいたるまで幅広く参考にされている、さらには様々な金融商品に利用されているということもあり、現在では最も一般的・代表的な指数としてその地位を確固たるものとしています。

『日経平均』の捉え方

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では、日常生活において、平日昼間のニュース番組などを中心に、経済番組等でも伝えられている日経平均の状況を耳にした時、あなたはそれをどのように捉える事が出来れば良いのでしょうか、また投資家たちはどのようにそれを聞いているのでしょうか。

結論から言うと、それは「聞くタイミング」によって異なります。

それぞれ解説していきましょう。

”寄り付き”直後

まずは「寄り付き直後」です。

”寄り付き”とは、その日の株式市場が始まったタイミングの事を言い表した”証券用語”ですが、この平日朝9時の寄り付き直後の日経平均では、

  • そのすぐ前まで取引されていた米国を中心とした世界市場の取引状況を受けた流れ
  • 前日の日本市場の引け後に起こった出来事に対する株式市場の捉え方

などについて確認します。

前日(週明けなら、前営業日)に株式市場が引けてから(取引を終えてから)というのは、時間差で様々な国々のマーケットが取引されています。中でも米国の取引状況というのが一つの大きな基準となってきます。

米国市場が堅調な動きを見せて取引を終えていれば、その後の日本市場においてもある程度堅調な動きとなる、もしくは大きな変動のない”なぎ”の相場となる場合が多く、米国市場で何か大きな出来事や反応が起こった後の日本市場では、それを受けて同様の動きを見せるという可能性も高くなります。

また、この米国市場を中心とした世界市場の動向と併せて、日本国内での前日の引け後の出来事の影響というのもこの寄り付き後すぐの日経平均から読み取ります。

前日に日本市場が引けた後、大きなニュースが出たり、経済に関する重要な会議や決定が行われたりすれば、その結果を市場がどのように評価するのか、という部分がその動きから汲み取れるのです。

好調な企業業績が相次いで発表されたりすれば、翌日のマーケットは堅調な動きとなりますし、ネガティブな結果となった経済指標が発表されたりすれば、弱気な相場になってきます。

もちろん、良いもの悪いもの様々なニュースがありますので、どれをどの程度反映しているかは計り知れませんが、概ね大きなニュースや出来事をこの寄り付き直後の日経平均の動向から見て取ることができるのです。

直前の米国市場が振るわず相場全体が下げて終わったような日の日経平均が朝から下げて始まれば、「ああ、やはり前日のニューヨークが悪かったから、その流れを引きずって始まってしまっているな。」とか、国内で前日の引け後にたくさんの企業が好決算をどんどんと発表した時の寄り付き直後の日経平均を見て、「株式市場は主要企業の好決算を素直に好感して先行きを強気に見ているんだな。」という様なことが感じ取れるわけです。

このように、”寄り付き直後”の日経平均というのは、前日の引け後からその寄り付き直前までに起こった世の中の出来事、あるいは直近の相場で形成されている流れを含めて、投資家たちがそれらをどのように評価しているのか、という捉え方で見るのが正しい見方ということになります。

場中

続いては、”場中(ばちゅう)”の捉え方についてです。

「場中」とは、株式市場が開いている時間帯、つまり平日の「09:00-11:30(前場)、12:30-15:00(後場)」という取引時間の間のことを指しています。

これについてはもうそのままですが、「今現在、投資家はどのような方向性を想定しながら取引をしているのか判断する」という見方をすることになります。

場中にどんどんと日経平均が上がっていく様な展開になっていれば、寄り付き後の上昇を好感し、さらにそれが強い状態を示しているということが見て取れますし、細かく上下を繰り返すような展開となっていれば、投資家は大きな判断材料がない状態で、材料や方向感が出て来るのを見極めようとしているというような見方ができるわけです。

この場中においては、日経平均に何か急激な変化が起こり始めれば、投資家は「何か大きなニュースが出たのか。」といった事を探ったり、その事に対する相場全体の出方について、その後の展開を見守るという事も必要になってきます。

つまり、”場中”の日経平均の動きを見る事で、その瞬間瞬間において、市場参加者である投資家がどのような方向性を見越しているのか、今現在ポジティブな見方をしているのか、はたまたネガティブな姿勢で取引を行っているのかということについて、”リアルタイム”に察知することができるのです。

場中の動きというのは、上げ下げに関わらず、一方方向へと向かっていく展開の時もあれば、寄り付きから大きく上げていたものが、急激に下げに転じたり、その逆の事が起こったりと、日によってもの凄く変動が大きくなったりすることもありますし、そうかと思えば、数日間ほとんど大きな変化がなく、その変動幅も数十円から百円そこそこの小さな動きしか見られず、なかなか材料が出て来ないような時期もあったりします。

その日の株式市場の評価というのは、翌日の新聞紙面等によって投資家動向の記事や出来高などの数字であらためて確認することになるわけですが、こと場中においては、今”現在”、その”瞬間”の投資家全体の心理状態のようなものを感じ取る気持ちで日経平均の変化を追いかけると良いでしょう。

”引け直前”から”引け”にかけて

最後に相場の”引け直前”から”引け”にかけてですが、これは翌日(週末なら”休み明け”)の株式市場動向を見据えた動きを示すことになります。

その日の引け後にどのような(経済指標等の)発表、ニュースが出て来る事が予定されていて、それらの内容がどういったものになると予想され、それを受けた翌営業日の株式市場がどのような反応を見せるのか、今日の流れを踏まえた上で予想し、引けにかけて投資行動が取られることになるわけです。

その日の場中の相場が堅調に上昇した状態をキープして、プラスの状態を保ったまま引けの時間に向かって動いている中で、さらに翌営業日までの間に発表される予定の経済指標や企業の決算等が良いものであるという予想がされている際などには、引けにかけてもさらに強気の買いが入ってくることで、プラス幅を広げるような展開になるでしょう。

裏を返せば、日経平均の動きがそのように引けにかけて強気な動きを継続する様子が見られれば、翌日以降も良い方向性、つまり「上昇基調の相場展開を予想する投資家が多いのだな。」という見方で日経平均を捉えるのが正しいという事になるわけです。

ただ、言うまでもありませんが、突発的にネガティブなニュースが引け後に飛び込んできたり、マーケットに悪影響がありそうな悪い出来事が起こってしまった場合には、そうした前日の引け前の上昇期待などは吹き飛んでしまって、翌営業日には、寄り付きから一気に下げ圧力が強まってしまうことも十分に起こり得ます。

したがって、これは”寄り付き直後”であろうと、”場中”や”引け直前”であろうと同じことではありますが、諸般の出来事・ニュースや将来予測を前提にして、日経平均株価というものは、常にその瞬間瞬間の投資家の真理を表しているという風に捉えておくのが正しい見方なのです。

引け15分前に、強気相場の当面の継続を予想して買いを入れていたところ、引け直前になって大きな事件などが発生し、一気にマイナスの方向へと引きずられる相場展開となってしまい、ついさっき行った買い注文の反対注文、つまり売りを出さざるを得ない状況、すぐに売った方が良い局面に様変わりしてしまうという様な事も起こり得るという事です。

その日の取引時間が終わりを迎えそうになれば、当然次の取引日を見越したポジション(投資行動)をとり始めることになるわけですが、そうは言っても最後の最後の時間まで軽率な判断は禁物であるということも肝に銘じておきましょう。

まとめ

以上が、日経平均の動きを捉える上において、どのような見方をしていけば良いのかといったお話になりますが、イメージは掴めたでしょうか。

資産運用や証券投資に際して、日経平均について見ていく場合には、

「今日経平均がこういう動きをしてるってことは、投資家たちはこんな感じで捉えているのかな。」

そんな風に捉える事ができていれば十分です。

インデックス型の日経平均連動ETFなどの商品をメインで取引している人でもない限り、日経平均の動きそのものが自分の投資判断に重大な影響を及ぼすというようなことはほとんどありません。

バブル崩壊やリーマンショック、そしてパンデミックというような本当に大きな流れが生まれてしまっている時には、相場の方向性を占う上で重要な意味を持つこともありますが、日経平均を中心とした各種の「指数」というものは、あくまで相場の方向性や投資家の心理状態などを表す一つの”目安”として捉えておくべきもので、平時においてはやはり個別銘柄や自分が保有している金融商品に影響を与えるような要素の方が重要です。

したがって、何事も「3つの目 (鳥の目、虫の目、魚の目)」を持って見る事が大切であると言われるように、マーケットを見る上においては、日経平均という全体を捉える眼、個別銘柄や細かなニュースといった細部を捉える眼、そして森羅万象マーケットに影響を与える事になりそうな情報を集める広い視野を持った眼、と複合的なものの捉え方ができるように訓練を積んでいくという事が非常に大切です。

日経平均株価という身近な存在を入口として、様々な情報の見方を勉強していくというのは非常に素晴らしい事だと思いますので、いませっかくそうした指標に興味を持ったのであれば、その気持ちを大切にしてさらに世界を拡げていってもらえたらと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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