今回のテーマは、『投資・資産運用で一番怖いこと!』ということで、資産形成を目指していく中において、一番怖いこととは一体どんなことなのか、どうなることが、”最も避けるべき事態” なのか、そこを解説していきたいと思います。
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あなたもこれまでに、「投資なんかに手を出すと取り返しのつかないことになるよ」とか、「借金まみれになったり自己破産したり、うまくいくことなんてない」と、そんな恐怖心を煽るような言われ方をしているのを聞いたことがあるかもしれません。
最近では、投資や資産運用・資産形成といった言葉や取り組みそのものが、ある程度 ”一般化” してきつつある中で、投資に関する指南書や、こうしたYouTube動画等も含め、様々なコンテンツが用意されていて、正しく学ぶ機会というものも格段に増えてきていますので、頭ごなしにネガティブな、否定的な感情を抱く人というのは、そこまで多くはないかとは思います。
ただその一方で、「じゃあ何をすると、そういった最悪の事態を招くことになるの?」、「投資において、絶対にやってはいけないことっていうのは、一体どういった判断・行動なの?」、そんな、”本当に避けて通るべき道” というものを正しく理解できていないまま、運用を進めてしまっている人というのが、案外多いのではないかという風にも感じています。
そこで今回は、”後悔しない”、”取り返しのつかない失敗を犯してしまわない” ように、しっかりと資産形成を成功へと導いて行く為には何をしてはいけなく、何をすべきなのか、そういった観点で、解説していきたいと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
投資の「経験」と「意識」に関する調査
まずは、投資の経験と意識の調査ということで、2つの調査結果を見ていきたいと思いますが、まず1つ目の調査結果を見てみると、
これは朝日新聞が独自に行なった、読者会議のメンバーに対する調査ですが、はじめに、経験に関して、なんと約 8 割の方が投資の経験がある、という風に回答しています。
これは、「そこにいるメンバーがどんな人なのか」によっても大きな影響を受けるのですが、正直に言って、「驚き」というか、そこまで多くの人が実際に投資を行っているという実感は、私もありませんでした。
現在投資を行っているという人が、66.3%、現在はなくとも、経験はある、という人が、10.6%、と、合計し得て約 8 割となっているんですね。
ちなみに、「初めての投資がいつなのか」ということに関しては、30代が、31.2%、40代が、23.3%、ということで、おおよそ半数が30代以降に本格的に投資をスタートさせている、という結果となっています。
では、残りの約 2 割強の人、つまり、「投資をしたことがない」という人というのは、どんな理由からそこに踏み込めずにいるのか。
そこを紐解いていくと、やはり、そもそも「投資の知識がないからできない」といったもの、ただこれは、「勉強すれば良いだけの話」とも思えるのですが、とにかく勉強の仕方もよくわからないという方も案外多いのかもしれません。
そしてさらに「損が怖い」、これも半数近くが感じていて、そして「賭け事のようで嫌」といった意見もあります。
この「賭け事のようで嫌」というのは、つまるところ、ギャンブル的に自分のお金がなくなっていくのが嫌だ、ということを意味していると思われますので、「損が怖い」というのと、ほぼほぼ ”同義” と考えても良いかとは思われますが、とにかくやはり、こうした一般によく言われているような、“怖い” というイメージに繋がる理由というのが、投資や資産運用に対して、二の足を踏ませる理由として大きなものになっている、ということが見て取れます。
さらにこちらは、「QUICK」という、証券業界における、株式市況等をリアルタイムで見ることができ、発注も可能なシステムを開発・提供している会社が行った調査ですが、
こちらの方でも、やはり投資に関するイメージの上位には、「損をする」、「怖い」、「リスクが高い」と、先程とほぼほぼ一致した理由が並んでいるのがわかります。
ここでよくこの調査結果を見てみると、1つ面白いことが分かります。
このデータは、”緑” と ”青” の棒グラフで、それぞれ「投資経験がない」と、「投資経験がある」を表しているのですが、「怖い」というイメージの人たちの部分に注目すると、緑で示された「経験なし」の人たちは「29.3%」となっているのに対して、下の青の部分、つまり、「投資経験あり」の人たちは、ぐっとその数が減っています。
これはつまり、投資をやってみるまでは「怖い」というイメージが強かったけれども、実際やってみると意外とそうでもなかったと、感じている人が結構いるということを表しています。
こうした調査結果からも、「投資経験がない」または「関連知識がまだまだ不足している」という人というのは、やはり「怖い」、「損をする」というイメージが選考して、二の足を踏んでしまっているということがわかります。
では、いよいよここからは、そんな投資・運用において “取り返しのつかない大きな失敗をする”、というのが、一体どのような状態となることを指しているのか、そしてそれは、そもそもどういった行動の結果そうなってしまっているのか、そこについて整理し、解説をしていきたいと思います。
投資における大きな失敗とは
一般にイメージされる、「大損をする」とか「借金地獄に陥る」、「自己破産する」、そういった本当に目も当てられない、最悪の事態というのは、突き詰めていくと、そのほとんど全てが、“借金” に端を発するものばかりです。
そう言うと、「何をわかりきったことを言ってるんだ。」と思われるかもしれませんが、ここで気をつけなければならないのは、単に「借金」と聞いて、”誰かからお金を借りる” というような、いわゆる “直接的” な、また単純なイメージだけで捉えてしまってはいけないということです。
どういうことかというと、”証券投資”、特に「株式」、それから「為替」に関連した投資の世界には、そのままの表現として “借金” とは言わずして、結果的に投資家が借り入れを背負った状態となってしまうような取引というものが存在するということなのです。
これは、いわば「“見えない” 借金」とも呼ぶべきものになりますが、中でも特にメジャーなものが、株式投資における「信用取引」、そして「為替取引」、いわゆる「FX」の「レバレッジ取引」です。
こうした取引というのは、当然、取引業者から事前にその仕組やリスクについて説明が行われることが法令で定められていますし、投資家側がリスクを理解したことを示すためにサインする書類などもたくさん用意されています。
ただ、理解や経験の浅い人にとって、自分が借金して取引しているということの実感が持てていない、また、その仕組み自体を理解できていないまま取引してしまっている、そんなパターンが往々にしてあるということです。
実はこれこそが、最悪の事態を引き起こす最も大きな要因となってしまっていると、私は考えています。
なぜ借金してまで投資を行ってしまうのか
あまり投資経験、投資に関する知識がないにも関わらず、そういった投資手法、すなわち、実質的に借金を伴うような ”高度な投資手法”、”複雑な金融商品” を選択・購入してしまう、あるいは、そういった商品を勧めてくる勧誘や営業を信じてしまうといったようなことが起こるのは、決して珍しいことではありません。
むしろ、知識や経験がない人だからこそ、そういった悪徳業者のカモにされてしまうのです。
こうした借金を伴う投資というのは、それを勧めてくる悪徳業者側も、借金が発生すると感じ取られてしまうと顧客に逃げられてしまうため、本当にタチの悪い業者であれば、こちら側、つまり一般投資家側が気が付かぬうちに取引が進んでしまっているということすらも起こり得ます。
もちろん、そういったリスクの部分や商品説明を行わずに投資勧誘を行うことは、れっきとした犯罪なのですが、一部の詐欺集団にはそういったことを平気でやってくる人たちもいますし、さらに怖いのは、FXのレバレッジ取引などは特にそうなのですが、その取引自体が非常にカジュアルに、一般的にもそれほど怖い・危ないものになり得るという認識が薄いまま、行われているという実態もあるというところです。
FX取引の世界、つまり、外国為替証拠金取引の市場では、日本の個人投資家が外国人投資家から、“ミセスワタナベ” や、“キモノ・トレーダー” と呼ばれカモにされている、といった笑えない話もあるぐらい、現実にそうした事態は身近に発生しています。
投資・運用で ”取り返しのつかない損失” を発生させないためには
つまり、ここで言いたいことというのは、「投資・資産運用」を行っていく上において、取り返しのつかない損を発生させてしまわないためには、 まずは「身の丈に合わない投資はしない」ということ。
そして、「自分が理解できないようなものには手を出さない」、そんな非常にシンプルなことだということです。
この一見シンプルなことだからこそ、忘れがち、蔑ろにしてしまいがちで、あらためて肝に銘じておく、常に頭の片隅に置いた状態で投資判断を行う、ということが大切になってきます。
投資で一番怖いことというのは、「借金する」ということ、そしてそれは、自分の知らない所に潜んでいる可能性もあるということ、それを予めしっかりと認識しておくことで、取り返しのつかない事態を招いてしまうということは避けられます。
最後に身を滅ぼすのは、つまるところ「借金」である。
この当たり前のようで、投資の世界に足を踏み入れるとついつい見えなくなってしまうこともある現実を、しっかりと今日は覚えて帰ってもらえたらと思います。
その一方で、「じゃあ、借金にだけ気をつけておけば、絶対大丈夫か。」と言われれば、そう単純なものでもないのが、投資の世界です。
特に投資初心者が陥りがちな部分を挙げると、
騙される
これは、「ポンジスキーム」に代表されるような、投資とはおおよそ呼べないもの、いわば完全なる ”詐欺” の商品に騙されて資産を失ってしまうしまうというパターンです。
「投資」というものを甘く見すぎている
資産形成を成功へと導くための ”セオリー” というのは、実はそこまで複雑な運用手法を駆使する必要はないものの、そのセオリーから逸脱した、「ハイリスク・ハイリターン」の商品・手法にのめり込んでしまう、あるいは、自分が理解できないことにどんどん手を出してしまうことで、損失を膨らませてしまうパターンです。
運用開始のタイミングと選択した投資手法・商品がよくない
「逆張り」や「押し目買い」のように、”短期” での投資戦略を軸として株式を購入するするなどした場合、当然のことながら、思惑とは逆へと相場が動く、そして損切りを繰り返すうちに、自分の資産は見る見る減っていくことになります。
非現実的な投資手法
大口の資金を、株式投資であれば 1つの銘柄、投資信託であれば 1本だけにというように、集中して投資してしまうことで、その銘柄のリスクだけを負う形となり、万が一のことが起こった際に、一気に資産価値を減らしてしまうという形。典型的な、”リスク分散”が図られていない誤ったやり方です。
このように、投資初心者というのは、大体このどれかに当てはまる形で失敗を重ね、資産を失って、モチベーションも失い、意気消沈して、資産運用から遠ざかってしまいます。
では、こうした点を踏まえつつ、一般投資家、特に投資初心者がやるべきこととは一体どんなことなのか。
資産形成・投資で「本当にやるべきこと」
リスクとリターンを把握した投資判断
まず、「適切にリスクをとっていく」ということ。
この ”適切に” というのが非常に重要なポイントになります。
リターンを追求するためには、当然リスクを負っていく必要があるわけですが、ただ闇雲に、またはそのリスクの大きさというものを知らずに、金融商品を選択したり、投資手法を採用したりしてはいけません。
その金融商品・投資手法の裏側にある、「リスクとリターンのバランス」というものをしっかりと認識・理解した上で、投資判断を下していかなければならないのです。
これがまず、投資初心者が最も強く意識をしていかなければならないポイントです。
投資商品・投資手法への理解
これも上記のリスクとリターンの把握という考え方に付随するもの、もしくはさらに手前にある、考えておかなければならないポイントになりますが、当然のことながら、自分が投資しようとする金融商品、そして自分が採用しようと考える投資手法について、自分自身の頭でしっかりと理解できていなければなりません。
自分が一体何をしているのか、他人に説明できるレベルで理解ができているという状態が望ましいかと思います。
その際、自身でチェックする方法としては、その投資手法や商品の ”何が良いのか”、”なぜ良いのか” ということを説明できるという状態になっていれば、しっかりと判断ができていると考えて良いでしょう。
何度も言いますが、資産形成を着実に成功へと導くための投資セオリーに、複雑な投資手法や、難解な金融商品は必要ありません。
シンプルなポートフォリオをベースに、知識量や経験値によって、人それぞれ少しずつ新たな商品・手法へ挑戦していけば良い程度です。
複雑なものや、難解なものに手を出すことによって、”やった気になってしまう”、そんな状態に陥ってしまわないよう、注意が必要です。
まとめ
以上、今回は、投資・資産運用について、「一番やってはいけない ”怖い” こと」、そして「本当にやるべきこと」というお話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
投資や資産運用というのは、得てして、難しく見えてしまいがちなものである一方で、実態はシンプルな考え方でできるものばかりです。
ただ、一度誤った方向へ進んでしまうと、なかなか修正できない、抜け出せない世界があるというのも、投資の世界では怖い現実の1つでもあります。
まずは、自分の頭で理解できないことはしない、背伸びをしない、リスクとリターンをしっかりと見極める、そんな当たり前のことを大事にしながら、少しずつディープな投資の世界へと足を踏み入れていくようにしましょう。
皆が皆、そのようなディープな世界が必要だとはもちろん思いませんが、興味が出てきた方は挑戦すれば良いと思います。
今回の記事を読み、投資で一番怖いことというのは、知らず知らずのうちに「借金」を背負ってしまうことである、そして、資産形成を成功させようとする多くの人にとって、実際には簡単なセオリーで目標達成する事が可能である、そんなことに気がついてもらえると嬉しく思います。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは、また。