【 この記事で言いたいこと 】
結論から!
『資産運用』『証券投資』は、慌てず焦らず、しっかりと腰を据えて取り組む姿勢が何よりも大切!
その上で、初心者が踏んでいくべき具体的ステップは以下の通り。
【 資産運用 】具体的 STEP
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1「ネット証券」口座を開設する
【目的と理由】すべての始まり。証券口座なくして投資・運用は不可能。当初目的としては、金融市場 (マーケット) に触れる習慣をつけることで ”肌感覚” をつかみ、”慣れ” を得ることが重要 (後述)。また、ネット証券の口座を持つことで、資産運用に役立てられる様々な情報を得ることができるようになる。口座開設自体は無料で、ネット証券であれば直接的な営業行為等も一切ないので、2~3社程度口座を開設しておき、サイトの使いやすさや情報量など、自分との相性を見極めつつ、最終的にメイン口座を決めていけばOK。おすすめは、こちら。
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2様々な「投資セミナー」に参加してみる
【目的と理由】言うまでもなく、投資や運用について学ぶため。いろんな人のいろんな話・意見を聞き、「資産運用とはこういうものか。」「投資ってこんな感じで進めていけば良いんだな。」という実感を得るのが目的。また、この ”セミナー参加” という STEP をあえて頭に持ってくることで、自分が解らない部分を早い段階で明確にすることができ、学ぶ意欲、モチベーションの維持にも繋げられる。ただし、胡散臭い類のものにはくれぐれも近寄らない。安心して聴くことができるもの、信用できるものに限る。おすすめのセミナーは、こちら。
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3「マーケット」や「金融商品」について学んでいく
【目的と理由】上記 STEP2 同様、的確な投資判断を下すための基礎的な知識・能力を養うため。書籍やネット上の記事、開設したネット証券のサイト上等から得られる情報、そしてもちろん当サイト【MONEYGER】の記事も参考に、様々な内容について学んでいく。基本的には、新聞や関連書籍等で解らないことをコツコツ勉強していくという姿勢で行うものだが、「何から手をつけたら良いのか解らない。」という方は、こちら (note)。
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4「マーケット」や「金融商品」の生の情報に触れる
【目的と理由】上記 STEP3 は、”知識” として金融商品の捉え方を学ぶという意味合いが強い一方で、この STEP4 は、今現在のマーケット環境や金融商品のトレンド等を ”掴み取れるようになる” ことを目的とする。刻一刻と変化し続けるマーケットの特性を知り、判断力の素地を養うために非常に重要な STEP。常に新しいものが生み出される金融商品に触れ続けることで、金融市場の ”潮流” を読む力を身につける。最初のうちは ”習うより慣れろ” の精神で、触れ ”続ける” ことが重要。なお、Daily での「マーケット情報」や「お役立ち情報」「参考情報」などを効率よく取得するには、下記より当サイトの Twitterアカウントをフォロー!:)
moneyger twitterアカウント
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5「疑似運用」開始
【目的と理由】いわば ”練習試合”。後にやってくる本番に備え、100万円~300万円程度を仮想投資元本と想定し(実際に資金を拠出するわけではない)、自分が実際に運用を行うと、どのような投資成果を生むのかということを体感してみる。運用方針にもよるが、少なくとも半年~1年程度は取り組んでおきたいところ。
note 『「疑似運用」のやり方』
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6実際の『ポートフォリオ』を作成し運用開始
【目的と理由】STEP5 までの段階で少なくとも1年程度、さらに STEP5 の「疑似運用」の成果を見極めるためにはさらに半年から1年程度が必要で、それを経て「マーケット」と「金融商品」についての肌感覚が付いてきたと実感できたタイミングで、いよいよ自分の資産の運用を開始する。どのような目標に向かい、何を重視して資産運用を行っていくことが、未来の自分にとって最良の結果をもたらすことになるのか、改めてよくよく検討し、ポートフォリオを作成する。
- 【参考】「note」『【中級編】資産運用とは ー具体的に考えるあなたに最適なポートフォリオー』
- 【参考】「個別アドバイザリー契約」について
以上が、MONEYGER がおすすめする、初心者が堅実に資産運用を行っていくための具体的 STEP になります。
くれぐれも甘い誘い文句にそそのかされ、怪しさ満点の胡散臭いセミナーに参加してしまったり、信用できるだろうという勝手な良いイメージだけを膨らませ、いきなり大手の銀行や証券会社の窓口などへ行って相談するなどという失態は犯してしまわないようにしてください。
そうした行動を取ってしまうとどうなるか。結果は明白です。
騙されます。搾取されます。あなたの大事な大事な資産を見事に失う羽目になってしまいます。
これはもう間違いありません。
世の中には、あなたの資産を虎視眈々と狙っている人たちがたくさんいるのだということを、決して忘れてしまわないようにしてください。
怪しげなセミナーの主催者はうまい話をでっちあげ、あなたの資産を手に入れることだけが目的であり、あなたがうまく資産運用を進めていけるように導いてあげようなどということは毛頭考えてはいませんし、銀行や証券会社などの金融機関でさえ、その真の目的は、自社 (もしくは営業員個人) の収益目標達成のため、買わせたい金融商品を売り込み、手数料を落としてもらうことなのです。(私自身が実際に中にいましたので、断言できます。その証拠に、金融機関で資産運用を始めようとする (金融商品を購入する) と、 ”投資はあくまで自分自身の 「自己責任」で行います。” という旨が書かれた書類に、これでもかというぐらいにサインをさせられます。)
つまり、彼らにとって、「運用を始めたいんですが。。」と、純粋無垢な気持ちで資金を抱えて飛び込んでくる人間というのは、まさに ”ネギを背負ったカモ” 、最高においしい食材以外の何物でもないのです。
したがって、そんな悲しい結末を迎えてしまうことがないように、しっかりと学びましょう。
知るべきことを、知りましょう。
”学ぶこと”、それが自分の身を守るために何よりも大切なことなのです。
そのためにも、まずはこのページを隅々まで読んでみてください。
そして必要に応じて、このページの所々に用意された ”リンク先” の詳しい情報等も参照してみてください。
私が証券投資、資産運用の酸いも甘いも、その全てをお話します。
本当に参考になるかどうか、信用できると思えるかどうかは、あなたの判断に委ねるより他ありません。でも、必ずどこかで何かのお役に立つ情報が含まれているということだけは、自信を持ってお約束しておきたいと思います。
自分自身の資産を守るため、そして資産をしっかりと膨らませていくためにも、”理論武装” という名の『強靭な鎧』を身につけていきましょう!
それではいよいよ、資産運用を始めていくにあたって投資初心者が知っておかなければならない重要なポイントと、冒頭でご紹介した各STEPについて、その具体的内容を詳しくお話していきたいと思います。
ようこそ、資産運用・証券投資の世界へ!
まずは『資産運用』そのものについて理解する
『資産運用』とは
「資産運用を始めよう。」そう思い立った時、
- 「始め方が解らない。何から手をつければ良いものか。」
- 「最初にいくらぐらい必要?」
- 「どうやって勉強していけば良いの?」
- 「何が分からないのかすら、解らない。」
そんな思いから出鼻をくじかれてしまうという人は少なくありません。
身近に相談できそうな信頼できる人物がいるというケースも、そう多くはないでしょう。
したがって多くの人はまず、「資産運用って何?」という所から始めていかなければならないかと思います。
まずは、資産運用とはどういうもので、実際には何をすることなのか、どんな方法で行い、損失を膨らませてしまわないためにはどんなことに気をつけておかなければならないのか、そういったことを知っておく必要があるのです。
念の為先に断っておきますが、言うまでもなく、資産運用の世界というのはそれほど甘い世界ではありません。
経済的・政治的事象をはじめとした世の中の流れを掴むための勉強を軸とし、企業の経営状況や各金融商品を分析するための勉強を欠かすことはできませんし、場合によっては環境問題や気候変動等に至るまで、様々な要素の情報に常にアンテナを張り巡らせ、自身の資産の運用状況とも照らし合わせながら、都度都度適切な手を打っていく必要が出てきます。
したがって、「ラクして儲けたい。」「簡単に、資産を大きく増やしたい。」そんな幻想を抱いている方に関しては、そもそも資産運用には手を出されないことをおすすめしておきたいと思います。
そうした邪(よこしま) な気持ちで臨んでは、間違いなく失敗します。騙されます。
この記事の冒頭でも少し触れたように、巷には、”投資初心者” という ”弱者” をカモにしようと、数多くの危ない落とし穴が存在しています。
世の中にある「ラクして儲かる。」「簡単に利益が出せる。」そういった類の話というのは、”100% 嘘” だと思っておいて間違いありません。
まずはそのことを強く肝に命じておくようにしてください。
さて、少し話が脱線してしまいましたが、『資産運用とは』というお話に戻りましょう。
端的に言うならば、資産運用とは、「お金を増やすこと、守ること」を目的として、お金に働いてもらうことを意味します。
-
『資産運用』とは|その方法と始め方【超初心者編】正しい理解で資産を増やす
『資産運用』という言葉を聞いた時、あなたはどのようなイメージを頭に思い浮かべますか? 多くの人が、「株式」や「投資信託」などの金融商品に投資することを思い浮かべ、それと同時に「損をしてしまうのではない ...
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そして、お金に ”働いてもらう” ということは、お金を『金融商品』という形に変身させ、プラスα を生み出してもらうということを意味しています。
この『金融商品』、つまり「株式」や「投資信託」、「債券」、そして「保険商品」などが用意されている場所、それが証券会社であり、銀行や保険会社等の金融機関ということになるわけです。
ただし、今はひと昔前のように、対面式の総合証券と呼ばれる大手証券会社と取引をするという選択肢以外にも、”インターネット専業” の「ネット証券」と呼ばれる会社も数多く存在しています。
将来的には、対面式の総合証券とネット証券を、それぞれうまく使い分けて行くということも大切にはなってくるのですが、資産運用の入り口に立とうとする初心者の段階においては、ひとまずいくつかのネット証券に口座開設をしておけば問題はありません。
投資初心者の段階では、いきなり総合証券に口座を開設した所で、運用できる資産規模にもよりますが (数千万円や数億円を元手に始めようとしているような人は別として)、あなたに担当者が付き、懇切丁寧にアドバイスをしてくれるなどということはありません。
これも冒頭でお話した通り、その顛末は、彼ら金融機関側があなたに買って欲しいと思っている金融商品を言葉巧みに提案され、それを買うことになっておしまいです。
改めてになりますが、”○○銀行” や ”○○証券” といった大手の看板だけに惑わされてしまってはいけません。
しつこいようですが、まずはしっかりと「金融市場」や「金融商品」について学ぶことが何よりも大切です。
そしてそのためにも、まずは『ネット証券』で構いませんので、いくつか口座を開設してみられることをおすすめします。(詳細は後述。)
最後に、『資産運用とは』ということについてまとめると、
- 資産運用とは、お金に働いてもらうことである
- 資産運用とは、お金を金融商品という形に変え、”+α” を生み出させることである
- 大手金融機関なら安心という固定観念は捨て、まずは自らしっかりと学んでいくという姿勢を大切にする
以上のことをしっかりと意識しておくようにしてください。
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『資産運用』を始めるにあたっての【心得】
「資産運用が何たるか」ということについてなんとなくイメージできた所で、次に知っておく必要が出てくるのが、
資産運用に取り組んでいくにあたっての
【 心得 】
というものです。
これは、「資産運用」および「証券投資」を進めていく上において、「マーケット」や「金融商品」について学んでいく以前の問題として、理解しておかなければならない大前提としての ”原理原則”、”心得” ておかなければならないポイントとも言うべきもので、現時点では「資産運用の何が分からないのかも解らない。」という状態であったとしても、真っ先に頭に入れておきたいものになります。
詳しい内容は、以下の記事でご紹介していますので、これも一度しっかりと目を通しておいていただければと思います。
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『資産運用』に失敗してしまわないために
資産運用に関心を持ち始めたり、これから本格的に始めていこうかなと考えている人たちが最も気になること、真っ先に知っておきたいと思うことは何なのかと問われれば、それはやはり、
どうすれば資産運用に失敗せずに済むのか
ということではないかと思います。
投資初心者、資産運用初心者の多くが、
- 「将来へ向けた資産形成のために資産運用でお金を増やしていきたいのに、うまくできずに、逆にどんどんと資産を目減りさせてしまうようなことになってしまったらどうしよう。」
- 「どうすれば大きな損を出さずに済むんだろう。」
そんな不安や疑問を抱いてしまうのも、無理もありません。
資産運用や証券投資というものは、詰まるところ「リスクとリターン」のバランスを見極めて投資判断を下し、自分にとって最適なポートフォリオを構築した上で、適宜それを修正し続けていくという行為のことを指しています。
そして、ここで重要なのは ”自分にとって” という部分です。
つまり、「資産運用に失敗する」という意味は、運用を行う人それぞれの価値観や目標により、異なってくるということを意味しているのです。
したがって、”運用に失敗する” ことの定義というのは、各人の運用における「リスク許容度」や、「運用方針」といったものに大きく左右されることになり、まずは自分自身にとっての ”資産運用の失敗” というものを、どういった状態に陥ってしまうことを指しているのかという視点から自分自身で把握しておかなければなりません。
1,000万円を元手に、意図的に大きなリターンを追求して運用を進めていた (当然その分リスクも大きくなる) 人が運用に失敗し、 300万円の損失を発生させてしまった場合の【マイナス300万円】と、500万円を元手に運用を開始し、大きなリスクは負わないつもりで投資判断を行っていたにも関わらず、原因をよく理解することもできぬまま 300万円の損失を発生させてしまった人にとっての【マイナス300万円】とでは、同じ【マイナス300万円】でも、その意味が大きく異なってきます。
前者は、果敢にも大きなリターンを求めて ”攻めた” 結果として被ったマイナスですので、ある程度自分でも納得せざるを得ない部分もあるかとは思いますが、後者に関しては、はっきり言って ”想定外” とも言うべき事態が起こってしまっているわけですので、これはあきらかに運用の ”失敗” と言わざるを得ない状況です。
このように、運用の結果が、その人にとってどのような意味を持つのかということも含めた、『資産運用の”失敗の定義”』ということを学んでおくことも非常に大切です。
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以上のような点が、資産運用を始めていくにあたり、投資初心者が大前提として知っておきたい部分です。
これらの項目は、どれも資産運用を開始するタイミングで知っておくことができれば、”大怪我” (資産運用に失敗して大きな損失を生んでしまうこと) を避けることができる非常に大切なポイントになりますので、各章でご紹介した ”あわせて読みたい” 記事についても、その詳細をしっかりと確認し、内容を把握しておいてもらえればと思います。
『資産運用』具体的 STEP
さて、ここからはこの記事の冒頭でもご紹介した、より具体的な資産運用の進め方ということについて、各STEPごとにその方法をお話していきたいと思います。
【STEP1】「ネット証券」口座を開設する
まずはじめに、なにはともあれ、ネット証券の口座を開設しておかなければなりません。これが全ての始まりです。
ネット証券に口座を開設する理由は2つあります。
- 情報収集のため
- 実際に資産運用を行っていくため
まず1つ目の『情報収集のため』という点に関してですが、資産運用を行っていく上で必要となる「経済」や「マーケット」などに関する知識については、新聞や雑誌、その他専門書籍や専門サイトの記事などで身につけていくことも可能ではあるものの、「金融”商品”」の知識という部分に関しては、やはりそれらを幅広く取り扱っている証券会社でなければ詳細な情報を得ることはできません。
一般募集されている投資信託等の金融商品に関しては、口座を開設していなくともその内容を確認できるものもがほとんどではありますが、一部特殊な 「債券」や「私募」によって組成された商品については、口座を開設している人間でなければ、その中身を知ることができないものも存在していますので、そうした情報収集を行っていくためにも証券会社の口座を持っておく必要があるわけです。
さらに、口座を保有していることで、次の STEP2 でも出てくる各種セミナーのお知らせや新商品の案内が受け取れるといった恩恵を受けることもできるようになりますので、実際にセミナー参加や新商品の購入をするかどうかに関わらず、そうした案内は受け取っておくと勉強材料としても活用する事が可能です。(もちろん面白そうなセミナーなどが見つかれば、積極的に参加していきましょう。)
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そして2つ目の『資産運用を行うため』という理由についてですが、これは文字通り、資産運用というものが証券口座や銀行口座、保険会社との契約などを通じて行っていくものになりますので、当然口座が必要になってくるということです。
「資産運用」とは、前述の通り「お金を金融商品に変身させることで、何かしらの +α を生み出そうとする行為」のことを指すわけですので、その金融商品を買付できる場所、すなわち証券会社に口座を持っていなければ、何も行動を起こすことができなくなってしまいます。
厳密に言えば、銀行預金等で金利収入を得ることも資産運用と呼べなくはないですが、昨今の預金金利の水準は誰もが知るところであり、それをもって資産運用をしていると言えるかどうかということは、言わずもがなでしょう。
また、「銀行でも投資信託などを購入することは可能だけど、銀行口座だけじゃだめなの?」、そう感じられた方もいるかもしれませんが、資産運用を本格的に行っていくためには、やはり証券口座というのは必要です。
そこにある情報量や金融商品群の選択肢など、運用・投資という観点では、やはり証券会社の実力は銀行のそれを圧倒的に凌駕しています。
ただ、中には別の視点から、「ネット証券じゃなく、対面式の大手証券会社じゃだめなの?」と思われた方もいるかもしれません。
こちらに関しては、結論から言ってしまえば、だめではありません。
誰もが知るような大手証券の口座というものも、資産運用においては非常に役に立ちますし、そこでしか得られない情報などというものも確かに存在しています。
ただし、大手証券をメインに据えるというのは、初心者のうちはおすすめできません。(詳細は、下記『「総合証券」と「ネット証券」の比較記事』で解説)
したがって、今はこう考えておくようにしましょう。
総合証券との取引を行いたい場合であったとしても、ネット上での取引を主体とするということです。
つまり、(ネット証券ではなく、対面式の)名の知れた大手証券会社に口座を開設したとしても、そこでしか得られないような情報はネット上から頂戴するものの、担当者とのやり取りなどを介しての取引はまだかなり先の話だという程度に留めておくわけです。
そもそも、総合証券に口座を開設したからといって、あなたに担当者が付き、手取り足取り資産運用についてそのやり方を指南してくれるなどということには絶対になり得ません。
そのあたりの詳細については、下記記事に詳しく書いていますので、気になる方は併せてご覧いただければと思います。
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【STEP2】様々な「投資セミナー」に参加してみる
次の STEP は、「投資セミナー」に参加する、というものです。
この『投資セミナー』に関しては、主に、大手証券会社や資産運用会社、その他公的機関や有名企業等の財界人や投資・経済の専門家等が登壇するような信用性の高いものを中心に、資産運用をサービスとして提供する会社などが開催している投資テクニック系のものや、初心者向けレクチャー系のものなど、初めは幅広く参加することをおすすめしたいと思います。
「まずは手当たり次第に話を聴いてみる。」というぐらいの意気込みで、なるべく多くのセミナーや講演会に参加してみるのが良いでしょう。
その理由は単純で、自分が知らないこと、そして、これから知っていかなければならないことを身を以て感じることができるからです。
また、実際に生き馬の目を抜く運用・投資の世界に身を置く専門家の人たちや、様々な経験を積んだプロの投資家たちの話というのは、やはり様々な示唆に溢れていて、非常に参考になるものが多いというのも事実ですし、フィナンシャルプランナーの経験談などを聴くことができれば、その後の家計への考え方で活かせる教訓を得られることも多々あります。
ですので、「(セミナーのタイトル等を見て)これは内容が難し過ぎて私にはレベルが合わないだろうから、今はやめておこう。」とか、「さすがにもう少し勉強してからでないと、内容が理解できずに参加する意味もなさそうだな。」と、勝手に決めつけてしまうのではなく、初心者のうちこそ、とにかく様々な話を ”とりあえず” 聴いてみるというぐらいの姿勢を大切にしてもらいたいと思います。
では、どのようにしてそうした 「”ためになる” セミナー」 を見つけ出せば良いのかというと、主に3つのルートがあるかと思います。
- 金融機関主催のもの
- 新聞・雑誌等の広告
- ネット上で探す
1つは、先程もお伝えしたように口座を開設した証券会社や銀行等金融機関が開催するものをホームページ等から見つけてくる、2つ目は、新聞や雑誌等に広告として載っている開催予定のセミナーに参加してみる、そして最後3つ目が、こちらの【 MONEYGER おすすめセミナー 】のように、ネット上などで紹介されているセミナーに参加してみるといった方法が考えられるかと思います。
繰り返しにはなりますが、こうしたセミナーは、初心者のうちは特にタイトル等で決めつけて判断してしまうのではなく、気になるものはどんどん参加するぐらいの姿勢で臨まれる方が、より早く自分に足りないものを明確にすることができ、成長スピードをアップさせることにも繋がりますので、数多くのセミナー・講演会・勉強会に参加してみるようにしてください。
そして、ある程度の数のセミナーや講演会に参加し、次のステップでもご紹介するような勉強も同時に進めていく中で、自分がどの程度までの話であれば理解ができるのかといった実感が湧いてくるようになれば、その段階になって初めて、セミナー等を取捨選択していけばOKです。
ただし1点だけ、なるべく多くの関連セミナー・講演会等に参加する上において、意識しておかなければならないポイントというものが存在します。それが、
「その場では何も決断しない。契約しない。購入しない。」
ということです。
逆に言えば、気をつけておくべきことは、ただそれだけです。
このことさえ頭から離さずに常に意識しておくことができていれば、あとは参考になる・ためになるお話をしっかりと聴いて、役に立ちそうな情報や自分に対する課題を持ち帰って来れば良いのです。
では、なぜこのポイントが重要になってくるのかと言うと、端的には ”騙されてしまわないため” というのがその理由です。
中には、右も左も解らない投資初心者を言葉巧みに誘導し、何らかの商材等を購入させようと目論む内容となっているセミナー等が紛れ込んでいて、あなたが知らず知らずのうちにそれに参加してしまっていたということが起こってしまうかもしれません。
そんな時、このたった一つのルールさえ守ることができていれば、不用意に騙されてしまうというような事態は避けられます。
つまり、「その場で判断しない」ということは、一旦その話を持ち帰り、「冷静に考え直す時間をつくる」ということを意味しているのであり、改めてしっかりと熟考した上で、本当にためになる情報やサービスだと心底思えるものならば、その商品なりサービスを購入すれば良いということになるです。
セミナーや講演会を主催する多くの金融機関や運用サービス等を提供する会社というのは、「自社(および自社サービス)のことをたくさんの人に知ってほしい。」という動機のもと、セミナー等を開催することがほとんどです。
したがって、強引な売り込み等のセールスは論外としても、彼らは何かしらリターンを求めてくることも無いとは言い切れません。
ですので、初心者のうちは特に、各金融商品やサービスが本当に信用できるものなのかどうかという見極めも難しい部分になってくるかと思いますので、最低限このルールだけを自分の中で死守することで、自分の身を守ることに繋げられるというわけです。
だからと言って、当然のことながら「何かしらの宣伝を行っている」という側面が垣間見えただけで、その全てが胡散臭い怪しげなセミナーなのかといえば、もちろんそんなことはありません。
非常に著名な投資家や財界人などを招き、本当に貴重な話を聴くことができる場を提供してくれる代わりに、自社のサービスや商品等を宣伝するといったことはいくらでもあることですし、資産運用に絡むようなサービスを提供する会社等であったとしても、マーケット見通しや分析の仕方等をレクチャーする代わりに、自社のサービスを宣伝したいというようなことは当然あり得ることです。
むしろ、セミナー後などにあからさまに勧誘等を行うものはそう多くはありませんので、安心して参加し、さらに参加するこちら側としては、ある意味で ”良いとこ取り” をしてしまえば良いだけです。
つまり、非常に ”ためになる”、”参考になる” 内容の話や、投資・運用にまつわる ”テクニック”・”考え方” 等をそうしたセミナーからしっかりと吸収し、「今日はありがとう。非常に参考になりました。」と、帰宅してしまえばそれで ”任務完了” です。
ですので、あまり肩ひじをはらず、初心者のうちこそ、気軽にたくさんのセミナー・講演会等に参加してみられると良いかと思います。
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【STEP3】「マーケット」や「金融商品」について学んでいく
続いては、「学ぶ」ということに関してです。
これも ”言わずもがな” ではありますが、これから資産運用を行っていく上において、その ”主戦場” である「マーケット」、そしてそこへ資金を投入するための「金融商品」についての勉強を欠かすことはできません。
資産運用というのは、各人が自分にとって最適だと考える「運用方針や手法」、そして目指すべき「目標地点」にいたるまで、本当に ”十人十色” のやり方が存在し、唯一の正解というものはありません。
したがって、Aさんには正しい選択であったとしても、それはBさんには間違った選択となることもあり得るわけですし、その一方で様々なニーズを両立できるような金融商品を見つけ出すことができる場合もあり得ます。
ただ、運用方針や目指すべき場所がどれだけ大きく異なっていようとも、やはりマーケットや金融商品に関する知識がその土台として整っていなければ、自分にとってのベストな選択をしていくということはできません。
だからこそ、自分の頭で考えるということが何よりも大切になってくるわけです。
小さな1歩で構いません。少しずつ、学びましょう。学び続けましょう。
そして、そのために【 MONEYGER 】も是非活用していただけたらと思います。
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【STEP4】「マーケット」や「金融商品」の生の情報に触れる
これももしかすると、STEP3 と同じように聴こえてしまうかもしれませんが、その意味は大きく異なります。
つまり、STEP3 が、資産運用における投資判断の土台となるべき知識を積み上げていくというものであるのに対し、この STEP4 における ”生の情報に触れる” ということの真意は、金融市場のトレンドを掴み続ける感性を養うということを意味しているのです。
「金融市場(マーケット)」や「金融商品」には、その時々の時代の趨勢に応じた「流行り廃り」や「方向性」といったものが存在しています。
たとえば「マーケット」の面で見ると、「リーマンショック」のようなことが起きれば、これから先どのようなことを想定して動いていくことになるのかといった方向性の予測、世の中がコロナ禍のようなパンデミックに陥れば、その事象をマーケットはどのように捉えるのかといった足許の状況の把握、大きな選挙等が予定されていれば、その結果次第でマーケットがどのような反応を見せるのかといった予測など、将来金融マーケットで起こり得る 「大きなうねり」(金融業界ではこれを ”モメンタム” と呼ぶ)を捉える力が必要になってくるのです。
さらに、「金融商品」という面で見ても、「今は分配型の投資信託が人気がある。」とか、「新興国の債券への投資がブームだ。」、はたまた「金利低下が予想されるため、高配当銘柄に注目が集まる。」というような、一種の ”流行り” のようなものが存在しますので、これもその時その時の時代背景等に合わせて、「今はどんな商品に注目すべきなのか。」とか、「もうこの商品を買うタイミングは逃したな。」というようなことを感じ取っていかなければならないのです。
こうした話を聞くと、「やっぱり資産運用って、ハードルが高いな。」と腰が引けてしまう人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
この記事の冒頭、「結論から!」でもお伝えしたとおり、『資産運用というのは、腰を据えて、コツコツと取り組んでいく姿勢こそが最も大切なこと』なのです。
焦らず、慌てず、少しずつ学んでいくことで、いつしか必ず感覚が掴める日が来ます。あなた自身の頭で、「今後のマーケットはこういう風に動いていくだろうから、資産ポートフォリオをこう動かしておこう。」というような判断が下せる日が来るのです。
初心者のうちは難しいと感じる部分も多々出てくるかも知れませんが、諦めずに根気強く続けていきましょう。
もちろん MONEYGER も、様々な参考記事や最新情報で応援していきます。
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【STEP5】「疑似運用」開始
これは、必ずやらなければならないということではないのですが、私が考える「初心者が不用意に大きな損失を発生してしまわないために大切なSTEP」の一つとしてご紹介しておきたいと思います。
それがタイトルの通り、読んで字の如く「資産運用を疑似体験してみる」というものです。
いきなり自分の資産・資金を拠出して、本当に運用を開始するのではなく、まずは「本当にお金を出している ”つもり”」になって一定の金額を想定元本と仮定し、それを自分が勉強した商品群の中から選りすぐった商品に投資したとして、その後の成り行きや自分の心境の変化、投資判断の変遷を確認していくのです。
やり方としては、投資を疑似体験できるアプリ等を利用するのも良いですし、運用を行っていると仮定した商品の値動きや配当等の状況をノートなどに書き残していく等のアナログな方法でも構いません。
大切なことは、「本当に自分の大事な資産をつぎこんでいる」としっかりと ”思い込む” ことです。
本当に自分の資産が増えたり減ったりするサマを目の当たりにすることで、その時に自分が何を感じるのか、どんなことをさらに勉強する必要があるのかということを客観的に知ることができるようになるのです。
また、後からその疑似運用を振り返った時、「もっとこうしておけば良かった。」「あそこは違う判断をすべきだった。」などということが、その後の実際の運用に本当に生かされます。
仮想だからと気軽に始められる簡単さが魅力である一方で、”仮定の話” だからと適当にやってしまわず、本当に自分のなけなしのお金をつぎこんでいるのだと本気で思い込んで取り組んでいくことが非常に重要です。
ある程度のマーケット感、金融商品等に関する知識がついてきたと感じたら、一度取り組んでみられることをおすすめします。
note 『疑似運用のやり方』
【STEP6】実際の『ポートフォリオ』を作成し運用開始
さて、以上のような STEP を踏まえ、いよいよ自分のポートフォリオを作成し、運用を開始していく時です。
「資産運用」や「証券投資」というものは、常に動き続け、止まることのない金融市場を相手に行っていく以上、一度始めてしまえば自分で切りをつけるまで終わりはなく、目標地点に到達するまでは、いわば ”一生勉強” です。
初めて運用を行う金融商品が、株式なのか投資信託なのか、はたまた債券なのか何なのかは解りませんが、あなたは今まさに、その第一歩を踏み出そうとしているのです。
MONEYGER では、様々な記事の中で再三お伝えしている通り、最後は「自分がどこを目指していきたいのか」、「どのような資産形成をしていきたいのか」ということを考え続けることが、何よりも大切です。
自分の目指す場所、こうありたいと願う姿に一歩でも近づくことができるよう、しっかりとポートフォリを組み、資産運用を成功させていってもらいたいと思います。
MONEYGER は、あなたを応援しています。
note 『資産運用ポートフォリオ』のつくり方』
まとめ
以上が、MONEYGER が考える『資産運用の始め方』になります。
どのように資産運用を始めていけば良いのか、そして、どんなことを意識して取り組んでいけば良いのか、イメージを膨らませることができたでしょうか。
本文中でもお伝えしたように、資産運用の方法に唯一絶対の正解などというものは存在し得ません。
運用を行おうとするその人が置かれた環境、年齢や家庭環境、家族構成や仕事の状況などの背景、目指すべきゴール設定など、様々な要素がある中で、正解を導き出せるのは、他でもない自分自身しかいないのです。
ただ、そこに至る過程には、理解しておかなければならない知識や、是非役に立てたい共通の情報があるというのも事実です。
だからこそ、学びましょう。後々になって後悔してしまわないためにも。
そして、勇気を持って行動を起こしましょう。
行動することでしか、未来は変えることはできません。
資産運用を思い立ったあなたは、間違いなく人生の ”勝ち組” に入るための第一歩を踏み出そうとしています。
その炎を燃やし続けましょう。
MONEYGER も陰ながら応援しています。
それでは。